日頃より弘前大学に対し、温かい御理解と御支援を賜り厚く御礼申し上げます。
令和元年5月に創立70周年を迎えた弘前大学は、これまで活発な教育研究活動、産学官連携、グローバル化やガバナンス改革など地域と時代のニーズに対応し、地(知)の拠点としての役割を担ってきました。
教育面では、「見通す力」「解決していく力」「学び続ける力」の育成に取り組んでおり、本学の卒業生は地元青森県にとどまらず全国的に活躍しております。
研究面では、基礎的研究及び地域活性化に寄与する研究の推進を目標としています。中でも特徴的なのは、産学官民が一体となって社会や地域の課題解決に取り組む弘前大学COI(革新的イノベーション創出プログラム)です。全国から多くの企業・大学が参画し、本学が2005年から実施している大規模な健康調査で得た健康ビッグデータ(2,000項目×1,000人×十数年)を活用して研究を行っています。認知症や生活習慣病など病気の予兆発見の開発や、予防法を開発する研究とビジネス化などの社会実装を通じて健康長寿社会を目指しています。
医療面では、北東北医療圏の中心的中核病院として、高度先進医療の開発・提供,医療従事者の教育・研修、地域医療への貢献を果たして参りました。今後も地域医療における最後の砦として高度な医療と質の高いサービスを提供していきます。
本学は、学生支援・教育研究・国際交流・社会貢献などに関する活動を支援することを目的に弘前大学基金を設置しており、これまで様々な事業を積極的に行って参りました。
つきましては、本基金の趣旨に御理解を賜り、格別の御協力と御支援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
国立大学法人弘前大学長
福田 眞作