弘前大学基金の実績(令和5年度)
〇 基金による主な実施事業
学内アルバイト学生支援事業
物価(光熱費等含む)の高騰により経済的に困窮する学生が、修学を断念しないよう、学生が学内において短時間でできる業務を「学生アルバイト業務」として創出し、働いてもらうことで経済支援を実施しました。
【令和5年度実績】
支援人数 338 人
延べ時間数 2,017 時間
令和5年度は、弘前大学ねぷたが4年ぶりに出陣することとなりましたが、本学のねぷた製作・運行補助にも、多くのアルバイト学生が参加し、学生を支援しつつ弘前ねぷたまつりへの出陣も無事果たすことができました。
【学生からの声】
入学した時から新型コロナにより行動が制限され、弘前を十分堪能できずにいました。弘前大学ねぷたの制作や運行に携わるアルバイトに参加し、経済支援を受けられただけでなく、みんなで力を合わせ、地道な作業で大きな華やかなねぷたができる過程を見る事が出来ました。ありがとうございました。
協定校訪問およびHonolulu Festival参加学生への支援事業
Honolulu Festivalにおいて、弘前市の他団体と協働し観光PRや文化紹介を実施し、学生の問題解決能力、協働力、多角的思考、異文化理解及び英語力などの能力を育成しました。また、本学の協定校であるハワイ大学コミュニティカレッジを訪問し、現地での大学生活を疑似体験してもらうなど、多くの学びの機会を提供することができました。
トヨペット未来の青森県応援事業
青森トヨペット様からのご寄附により「トヨペット未来の青森県応援事業(奨学金)」を実施しました。青森県出身で県内に就職を希望する成績優秀学生4名に対し、給付型の奨学金を支給しました。
県内海岸漂着プラスチックのリサイクル化支援事業
青森県は長大な海岸線を有し、場所によっては多量のプラスチックが漂着しています。これらは、景観を悪化させ、環境破壊を引き起こすため適正な処理が必要ですが、最終処分場での埋め立てによってしか処理できていないのが現状です。調査により、県内企業の既存設備により、塩分や砂を含む海岸漂着プラスチックを再資源化できる可能性が示唆されました。
そこで、環境浄化と海岸漂着プラスチックの有効利用を実証するため、実際に学生アルバイト40名とともに、海岸漂着物による汚染が深刻な、つがる市出来島海岸にて漂着プラスチックを収集しました。収集した約2トンのプラスチックは、県内既存設備を活用して、鉄鋼生産用の炭素材料としてリサイクル可能であることを実証しました。
海岸漂着プラスチックのリサイクルは大々的に行われた事例は少なく、学術的、産業的、環境的といった多面的に価値のある成果を得ることができ、また、本事業にご協力を頂いた他機関との協力関係も構築することができました。
岩手県野田村支援・交流活動
本学のボランティアセンターでは、震災によって甚大な被害を受けた野田村へ震災直後から継続した支援交流活動を行っており、地域課題解決や地域活性化に取り組むボランティアへの支援を実施しました。本活動を通して、学生は高齢化・人口減少という青森県と同様の地域課題と向き合い、被災地の現状を体験することができました。
令和5年度は新型コロナウイルス感染症による活動の制限が無くなったため、以前の規模で活動をすることができました。また、総合文化祭での出店も再開し、野田村支援活動PRのため「のだかふぇ」を出店し、野田村特産「野田塩」の販売や、野田村産山ぶどうパフェの販売を行い、多くの方に楽しんでいただきました。
その他
・研究発表支援【感謝の声】
・大学院修了生による在学生への進路ガイダンス
・生活支援奨学金の貸与 など
〇 受入実績
古本募金
書籍(CD・DVD等を含む)をお送りいただき、その売却代金をご寄附いただくことにより「弘前大学基金」として役立てる取組みです。
遺贈
現在ご所有の資産の一部を、将来、弘前大学に遺贈(遺言による寄附)できる体制を整備しております。大学にご寄附いただいた財産について相続税はかかりません。